人員配置3対1基準とは

介護付き有料老人ホームの人員配置3対1基準

介護付き有料老人ホームの人員配置基準は、厚労省が決めています。

それによると、入居者3人に対してお世話をする職員(看護師と介護職員の合計)を、1人以上配置しなければならない。これが 3対1 基準です。

この基準では要介護者は1人と数えますが、要支援者は0.3人と数えます。

 

具体的には、要介護者が25人、要支援者が5人いる施設(前年度の平均値で判断)では、25人+0.3×5人=26.5人 

この数を3で割るので、26.5人÷3=9人(端数は切り上げ)が必要な看護師と介護職員の合計数です。

ただし、毎日9人いる必要は無く、常勤換算(非常勤の職員は、常勤職員の勤務時間で割った人数とする)で、9人在籍していれば良いとされています。

常勤(フルタイム)で働く職員も、週40時間しか働かないので、実際勤務する職員は、かなり少なくなります。

 

仮に、要介護者が25人、要支援者が5人の介護付き有料老人ホームで、看護師と介護職員の合計が、厚労省の基準に適合する9人しかいない施設を想定して1週間の勤務表を作ります。

夜勤を2人ですると、日勤は2人の日が4日間、3人の日が3日間となります。夜勤を1人でする場合は、日勤は4人の日が4日間、5人の日が3日間となります。(上記の人数は、労働者に認められている有給を全く使わないことを前提としています)

 

この人数を見て、十分な介護ができると思いますか?

厚労省がこの人員配置基準を定めているということは、国はこの人数で適切な介護ができると想定しているということです。

ご入居者は、入浴・排泄・食事等の介護が必要な高齢者であることを考えれば、とても正常な考えとは思えません。

認知症の高齢者を介護した経験のある方なら、同意いただけると思います。

 

ではなぜ、このような基準が存在するのか?

人員配置基準を手厚くすると、その人件費をまかなう費用を、介護報酬として支払う必要が出てくるからです。

財政状態が危機的な国は、公費と介護保険料負担を増やすことには極めて慎重です。

そこで、3対1 の基準より多い職員が働く介護付き有料老人ホームに入居している高齢者からは、人員配置が手厚い場合の介護サービス利用料を徴収することが認められています。

高級な介護付き有料老人ホームなどでは、人員配置を 2.5対1、2対1、1.5対1 にして、その分の人件費を入居者から徴収しています。 

プレジール春日の人員配置

プレジール春日の人員配置

プレジール春日は、人員配置を 2対1 (基準の1.5倍)にしていますが、今のところ、その分の人件費はいただいていません。

介護を行うのは人間です。どんなに優しい人でも、あまりに忙しいと優しく接することが出来なくなります。

プロなので、イライラを顔や態度に出すことはやってはいけない事ですが、やむを得ない部分もあると思います。

 

プレジール春日では、定員30名に看護師日勤1人、介護職員日勤6人、夜勤2人体制を基本として、ゆとりある介護を目指しています。